今週に入り新潟市内も桜が満開になりました。今週が一番の見頃ではないでしょうか。『儚く散っていくからこそ桜はきれいなんだ』とよく言いますが、本当にそうだと思います。若いころはそんなふうには思いませんでしたが、年を追うごとにその気持ちが分かるようになりました。私も年を取ったなと実感いたします。
　本日は、日本のロータリーの地区がどうできたのかをお話したいと思います。現在、日本のロータリーは全国で34地区に分かれております。皆さんご存じのとおり、新潟は第2560地区に地区番号が設定されております。どのように新潟が2560地区になったのか経緯を説明いたします。
　まず初めに、1920年に日本最初のロータリークラブ(東京ロータリークラブ)ができました。その８年後の1928年に日本周辺で初めて地区が設定され、70地区となりました(日本・朝鮮・満州・台湾・千島・樺太)。1939年には３地区となり、70地区(日本東部)、71地区(日本西部)、72地区(朝鮮・満州)と分かれます。1940年、大東亜・太平洋戦争下で９月に解散し国際ロータリーを脱退。そして戦後の1949年に日本のロータリーはRIに復帰を認められ、日本全体で１地区、地区番号は60地区となりました。
　1952年には60地区(東日本)、61地区(西日本)の２地区となり、二つの地区に分割されました。その際、当時の人たちには、それまで一つにまとまっていた日本のロータリアンが２地区に分かれることの寂しさと期待の入り交じった複雑な気持ちがあったようです。そうしたロータリアンの気持ちを映すように、２地区になっても連絡を緊密にするため共通の機関誌の創刊が企画されました。それが『ロータリーの友』です。ロータリーの友は、準備期間を経て1953年に創刊号が発刊されましたが、それに先駆けて、前年度の1951年(昭和26年)にロータリーソングが募集されました。これに入選したのが、東京ロータリークラブの矢野一郎氏が作詞作曲した『手に手つないで』です。この歌は、二つの地区に分かれても変わらぬ友情を確かめ合い、手に手つないでいこうと誓い合った歌だったのです。
　1957年に新潟は355地区(新潟・関東)となり、1971年には新潟と群馬で356地区となりました。その後、1977年には356地区から256地区に変わり、1991年に2560地区となって現在に至ります。2000年には新潟と群馬が分かれ、新潟が2560地区を継承し、群馬が2840地区になり計35地区となりましたが、2003年に岩手と宮城が合併し、現在は計34地区となっています。このように歴史を調べていくと、いろいろな出来事があって現在の形があるんだなとあらためて勉強いたしました。
　明日は職業奉仕委員会の職場見学で松原ステーブルスに行ってまいります。会員、ご家族、インターアクターで合計31名の登録があり、大変楽しみにしております。職業奉仕委員会の皆さん、明日はよろしくお願いいたします。
　そして、新しい仲間が増えました。品田産業株式会社・品田正嗣さんです。年齢が私と同い年とお聞きしましてとてもうれしく思いますし、今まで当クラブの会員で同い年の方がいなかったので親近感がわきます。後ほどご挨拶をよろしくお願いします。
　
　今日は何の日・・・世界宇宙飛行の日
　1961(昭和36)年４月12日(63年前)、世界初となるソ連の有人宇宙衛星船ボストーク１号が打ち上げに成功したことにちなんで世界的な記念日として制定されております。
　打ち上げ成功後も全世界がボストーク１号の動向に日々注目し、日本でも連日ニュースで取り上げられるなど大きな話題を集めました。また、搭乗したガガーリン少佐が、帰国後に宇宙から地球を見たときの印象を語った「地球は青かった」の言葉は日本でも流行語になるほどでした。ですが、これは日本のみの意訳で、ガガーリン少佐の言葉を直訳すると「空は非常に暗かった。一方、地球は青みがかっていた」となります。ガガーリン少佐の言葉としては「ここに神はいなかった」のほうが世界的には知られており、「宇宙人」を意味する隠語だといわれています。
　皆さん、今日は夜桜と宇宙を見ながら、ゆっくりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。