あっという間に桜も散ってしまい少し寂しい気持ちになりますが、これからどんどん気温も上がってくると思うので、皆さん、体調管理には十分気をつけてください。
　先週の土曜日は職業奉仕委員会の職場見学で松原ステーブルスに行ってまいりました。会員、ご家族、インターアクトの皆さんで総勢31名の参加があり、とても天気が良く、お子さんたちや敬和学園のインターアクターは乗馬体験や餌やり体験で大変喜んでいました。施設の方から松原ステーブルスの意義をお話しいただき、大変勉強になりました。田淵委員長、古川副委員長、ありがとうございました。
　本日はロータリーについて、女性会員誕生までの歴史をお話しいたします。現在、RIの目標の一つとして、女性会員の増強が求められています。実は、1987年までは女性会員が認められていない時代でした(今から37年前)。女性会員の認知を求めて、1950年以降、世界各国のロータリークラブから、女性会員を認めるべきだとRI国際大会に何度も制定案が提案されたのですが、すべて却下されました。そのような中この問題について、保守的なRIと女性会員の認知を求める米国カリフォルニア州のデュアルテRCとの間で、訴訟を交えた壮絶な戦いが始まります。
　1978年、デュアルテRCは強硬策を打ち、３名の女性会員を入会させます。それに対してRIは対抗策として、デュアルテRCの加盟認証を取り消しました。しかし、デュアルテRCは、それに屈することなく例会を続けました。また、ロータリーバッジの上に「×」をつけた新しいバッジを作り、デュアルテ"元"RCとして、女性がロータリアンとして奉仕する権利を得るために、断固として闘い続けました。
　1983年、デュアルテRCは訴訟に踏み切りますが、カリフォルニア州最高裁判所の判決で敗訴したため上告します。1987年、米国連邦最高裁判所は、RCが「性別を理由に女性の入会を拒否することはできない」という判決を下します。この判決に従って、1987年５月４日、RI規定審議会は女性の入会を承認します。こうして同年５月28日に、初の女性クラブ会長が誕生します。それがデュアルテRCのシルビア・ウィットロック氏です。
　1989年２月、米国最高裁の1987年の判決後初めて開かれた規定審議会で、『ロータリークラブの会員は男性に限られる』とするRI定款の要件の削除が可決され、世界中のロータリークラブで女性の入会が認められることとなりました。デュアルテRCの決断と最高裁の判決がなければ、女性会員問題の解決にはもっと時間がかかったに違いありません。
　2020年７月には、女性会員は27万7,000人を超えました。現在、女性会員の比率は、世界では25％・29万人、日本では７％・６千人で、世界と比べて大きな差があります。ちなみに、日本での女性会員の第１号は、1990年に北海道清水ロータリークラブ(現在は清水ロータリークラブ)の松田郁子さん(清水電報電話局長)です。この歴史を調べたとき、まだ37年前の話なんだと驚きました。そのうち女性何人と区別しない時代が来ることを願っております。
　今日から新しい仲間が増えました。厚谷君の後任で、東海東京証券株式会社新潟支店　支店長　齊藤弘樹君です。どうぞよろしくお願いいたします。
　そして、寂しいお知らせですが、大倉忠夫君が本日をもって退会となります。在籍期間３年10カ月で、私が思う大倉君は優しく謙虚な方ですが、ギャグのセンスがきわどく、すれすれなグレーゾーンを話す方でした。何度かヒヤヒヤしたことがあります。本当にお世話になりありがとうございました。
　
　今日は何の日・・・地図の日
　日本で初めて正確な日本地図を作った伊能忠敬が、1800年のこの日に国土測量のため江戸を出発したことに由来しています。いつ、誰が制定したかは不明です。
　蝦夷地を目指して出発した伊能忠敬は、16年の歳月をかけて日本全国を測量。その後、地図の制作に取り掛かり、実際に完成したのは伊能忠敬の死後である1821(文政４年)でした。日本初の正確な測量のための一歩であったことから、「最後の一歩の日」ともいわれています。伊能忠敬が完成させた「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」は、今の日本地図と比べても極めて誤差が少ないほどの精巧さを極めるものとなりました。その功績がたたえられ、同全図は伊能図とも呼ばれております。