No.3205 2025.1.17

　今日、１月17日は「おむすびの日」、そして「防災とボランティアの日」です。いずれも1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに制定された記念日です。この震災では最大震度７の激しい揺れで建物の倒壊や大規模火災が発生しました。その結果、6434人もの尊い命が失われました。
　「おむすびの日」は、震災当時、ボランティアによる炊き出しで多くのおむすびが被災者に届けられたことに由来します。「おむすび」は人と人との心を結ぶ象徴とされ、この日はボランティア活動の大切さや、災害への備えを改めて考える機会とされています。この記念日に、私も防災意識を見直し、災害に備える行動を心がけたいと思います。
　さて、新年を迎え、保苅年度も折り返しとなりました。ここまで順調に進んでこられたのは、会員の皆さんをはじめ、薄田幹事、理事の方々のご尽力のおかげです。心より感謝申し上げます。そして、S.A.A.の皆さんがしっかりと会の運営を支えてくださったことにもお礼申し上げます。ロータリークラブにおけるS.A.A.の役割は多岐にわたります。具体的には、１．会合の準備と運営、２．秩序の維持、３．時間管理、４．ゲストや新入会員への対応、５．記念行事や特別なセレモニーの支援など、会合やイベントが円滑かつ秩序ある形で進行するようサポートする、重要な役割を担っています。
　S.A.A.はSergeant-at-Armsの略で、直訳すると「武装した護衛官」となりますが、ロータリークラブでは「会場監督・進行役」という意味で使われています。この役職がロータリークラブに正式に導入されたのは、シカゴクラブ創立の翌年、1906年のことです。ポール・ハリス、マックス・ウォルフ、チャールス・ニュートンの３名がシカゴクラブ初代のS.A.A.に就任しました。古くから社交クラブでは秩序を維持するためにS.A.A.を置く習わしがあり、ロータリークラブもその伝統を受け継ぎました。一説によると、ロータリーの創生期には奉仕理念をめぐる熱い議論が時に行き過ぎ、つかみ合いが発生することもあったため、それを仲裁する役目として設けられたともいわれています。
　S.A.A.はいかなる委員会にも属さない独立した役職であり、会場内の事柄はすべてS.A.A.の権限下にあります。他の奉仕委員会のように活動成績を発表する機会はありませんが、その分、陰ながらクラブを支える「縁の下の力持ち」としての役割を果たしています。由緒あるこの役職を担う皆さんに、引き続き「会場監督」としてのご尽力をお願い申し上げます。